お灸の原料はよもぎ

okyu-kiso-02-0001最近、女性の間でお灸がひそかなブームとなっています。
煙が少ないものからやアロマ効果のあるものまで、様々な種類のお灸が開発され、一人で手軽にセルフケアができるというのが魅力のひとつかもしれません。

ところでこのお灸、何で出来ているかご存知ですか?
「そう言われたら、何で出来ているんだろう」と思われる方も多いのではないでしょうか。

実は、お灸の原料となっているのはよもぎという植物です。
よもぎ餅やよもぎ団子など、古くから馴染みのあるキク科の植物です。
食用以外にも、よもぎ蒸しという療法が人気で、美容や健康方面でも積極的に用いられています。

okyu-kiso-02-0002お灸は、よもぎを原料としたもぐさに火をつけて体を温め熱によってつぼを刺激するのです。

よもぎには精油成分であるチネオールや薬効成分が含まれています。
そのため、アロマのように香りを楽しんだり、美容や美肌にも優れた効果を発揮するといわれています。

また、よもぎの熱は油や水を含んだ湿熱であるため、体の深部までしっかりと熱を届けることができます。
体の芯からじんわりと温まることで、冷えが改善され、免疫力や代謝がアップしていくのですね。

よもぎがお灸になるまで

お灸の原料がよもぎだということがお分かりいただけましたでしょうか。
では、今度はよもぎがお灸のもぐさになるまでを順にご紹介したいと思います。
okyu-kiso-02-00031.よもぎを摘み取る
まずは山野に自生するよもぎを摘み取ります。
摘み取るのは、花が咲く前の6~7月頃です。

2.天日干しにする
摘み取ったよもぎは、天気が良い日に日光の下で2~4間天日干しします。
天日干し後は陰干して乾燥させます。

3.火にかけて乾燥
陰干ししたよもぎは80℃~100℃の火で4~6時間火力乾燥させます。
火力乾燥して含有率を1~2パーセントに下げることで、より良質なもぐさになります。

4.粉砕
火力乾燥によって完全に乾燥させたよもぎを、粉砕機で砕きます。

5.臼仕込み
砕いたよもぎは、臼で徐々に細かく挽いていきます。
その際、粗挽きから仕上げ挽きまで、3回ほど挽きます。

6.分離・精選
円(まる)どおしという円筒形分離機で葉肉・葉脈などの不純物と柔毛を分離させます。
そして、分離した柔毛を唐箕(とうみ)に仕込み、細かな不純物を吹き飛ばして精選します。

さまざまなスタイルのお灸

okyu-kiso-02-0004お灸で治療することを「お灸をすえる」といいます。
お灸というと、「もぐさに火をつけて乗せるんじゃないの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実はさまざまなスタイルのお灸のすえ方があるのです。
お灸の種類や商品も多く出回り、素人の方でも安全で手軽に利用できるようになりました。
とはいえ、初心者の方には、もぐさが直接肌につかずシールでしっかりと固定された安全性の高い台座灸がおすすめです。
だんだんとお灸に慣れてきたら、スタイルを変えたり、体調に合わせてお灸のタイプを選んでお灸ライフを楽しみましょう。

台座灸

「台座」がついたお灸を台座灸といいます。
台座の上にもぐさが乗っていて、テレビCMなどでもよく見かけるのもこのタイプです。
台座灸は、台座シールをツボに貼って固定するスタイルで、安全かつお手軽
なため、インスタント灸ともいわれるそうです。
種類も豊富で、お灸初心者の方にもおすすめです。

温灸

温灸は温灸器にもぐさを入れ、温灸器から出る熱によってつぼを温めるスタイルです。
直接皮膚と触れないため、間接灸ともいいます。
最近では、手軽に出来るということで、ペットボトルを使ったペットボトル温灸も人気のようです。

棒灸

もぐさを紙で巻き、棒状にしたお灸に火をつけ、皮膚から数センチ離して、ツボにかざすスタイルです。
ほんわりとあたたかい熱が広がりますので、リラックス効果も抜群です。
棒灸は、お灸と体との距離を自分で調節できるのがメリットです。
そのため、やけどの心配も少ない上、お灸のあとも残りませんので女性に安心です。

点灸

ゴマ粒~米粒ほどの大きさのもぐさを皮膚に直接のせて、線香でお灸に火をつける本格スタイル。
「直接灸」とも言われています。
やけどをしやすいといったデメリットがございますので、初心者の方は鍼灸師さんや専門家に相談してみると良いでしょう。

お灸について説明しましたがいかがでしたでしょうか?
不妊治療でお困りの方は、お灸による不妊治療で定評がある神戸市 垂水区のチョウ鍼灸整骨院にご相談ください。